厚生労働省は2021年11月26日、子宮頸がんワクチンについて、2022年4月から積極的な「勧奨」を再開するよう、全国の自治体に通知しました。子宮頸がんワクチンは副反応報告が相次ぎ、勧奨が差し控えられた経緯があります。
接種は2010年に始まり、推計338万人の女子が接種しました。2013年4月、子宮頸がんワクチンは定期接種になりましたが、6月には定期接種の位置付けのまま、個別に接種を呼びかける積極的勧奨が差し控えられました。
厚労省が公表した副反応の疑い報告は2,584人です。186人が未回復です。死亡は3人で、因果関係は認められませんでした。1人は「サーバリックス」1回目接種2日後に心停止、1人は「サーバリックス」1回目接種14日後に自殺しています。
主な副反応は、急性症状が全身の痛み・けいれん・手足のしびれ・筋力低下・歩行困難・失神など、後遺症が多発性硬化症、ギラン・バレー症候群などの中枢・末梢神経疾患、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスなどです。
2013年3月に発足した「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(事務局長/池田利恵)には1万件以上の相談が寄せられています。
薬害訴訟は現在も続いています。真の救済や再発防止にはほど遠い状況です。
子宮頸がんワクチンとは、どのようなワクチンなのでしょうか?
「子宮頸がんワクチン」と言いますが、正しくは「ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン」です。
ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因になるということでワクチンが存在していますが、FDA(米食品医薬品局)は2003年に「HPV(ヒトパピローマ・ウイルス)感染と、子宮頸がんの発症に因果関係はない」と公式発表しているそうです。(「ワクチンの罠」著/船瀬俊介)
ヒトパピローマ・ウイルスは常在菌です。100種類以上あります。ワクチンが対象としているのは、16型と18型の2種類です。
ヒトパピローマ・ウイルスが子宮頸がんの原因になるとしても、その確率は0.007%。10万人に7人です。
国立感染症研究所が2010年7月にまとめたデータに基づいて、2013年3月、参議院厚生労働委員会ではたともこ議員が質問しました。
日本人女性が16型に感染する割合は0.5%、18型に感染する割合は0.2%、合わせて0.7%。そのうち、9割は自然にウイルスが排出されるため、感染リスクは0.07%となり、さらに9割は自然治癒するため、ウイルスで子宮頸がん初期に至るのは、0.007%。10万人に7人です。
子宮頸がんワクチンの存在自体が謎だと思わざるを得ないのです。
全てのワクチン接種は任意です。要・不要の判断は各個人に委ねられています。
接種券が送られてきたからと、なんとなく接種を決めるのも、納得いくまで調べて判断するのも、あなた次第です。
*本記事は日頃の活動で得た情報をまとめたものです。
Comments